2級着付け技能士の合格者が、検定試験の最新受験レポートをお届け!
2級着付け技能士試験の当日の流れを出発から、審査、片づけに至るまで思い出せる限りを尽くしてお伝えします。
会場の雰囲気にのまれてしまわないか不安…
そんなあなたにも、当日の流れがしりたいあなたにも、2級着付け技能士が時系列でご紹介♪
私自身が、受験前に知りたかったあれこれを徹底的に解説します。
Contents
2級着付け技能検定試験 受験レポート
自宅を出発まで
私が、試験日当日の出発までに行ったことは次の通りです。
- ストレッチ、タイム取り、道具の最終チェック
- アイロンがけ、梱包
- 移動、受験の流れをイメージトレーニング。体をあたためる
前日に袖付のところがほつれていることに気が付き慌てて補修したので、前日にも一度検品しておくのをおすすめします。
移動・会場入り
2級はトルソー持参のため、タクシーで試験会場まで移動しました。
キャリーで超距離移動すると体力も使いますので、車での移動が良いと思います。
受験者が思ったより少なかったので、これはしっかり見られるな、とドキドキしながら受付開始を待ちました。
受験票に記載の時間より少し遅れて受付開始、マスクを外しての本人確認が終わり次第、順次入場になります。
会場の扉には受験番号が貼り出されており、自分のスペースを確認することができました。
会場に入ると、紐でスペースが区切られており、受験番号の記載された紙が貼ってあります。
スペースからはみ出さないよう、衣裳敷や道具をセットします。
実技試験に使わないものは、壁際にまとめて置くよう指示があります。
他の会場でも同じだったかわかりませんが、私が受験した会場では脱いだ靴も、壁際に置くよう指示されました。
今回、私が受験した回では会場でのアナウンスが、要項に書かれている内容と違う箇所がありました。
要項と違った点
要項→長襦袢は力布がついていないか見えるように置く
アナウンス→長襦袢は、半衿が見えるように置く
しかし、結局はどちらでも良かったようです。準備が終わればその場で座って待機です。
足は崩しても良いとアナウンスがありましたが、なかなかあの会場の雰囲気ではやりにくかったです。
持ち物チェック
着付けの前に、持ち物のチェックがあります。
今回、私は裁縫箱を持参していましたが、使わないのであれば片付けるよう指示されました。
2級着付け技能検定試験【着付け開始】
肌襦袢着付け→転換→長襦袢着付け→着物・帯着付けの流れになります。
転換は、持ち物チェックがしやいように並べた状態から着付けしやすいように、道具を移動させるタイミングです。
移動はできますが、持ち物チェックの際に乱れた着物をたたみ直すようなことはできません。
長襦袢、着物の着付けについては、練習の成果を発揮できるようベストを尽くすのみです。
2級着付け技能検定試験【審査・搬出】
着付け終了の合図とともに、受験者は試験会場から退出するよう言われます。
ここで審査が行われ、1級モデルさんはウォーキングをするそうです。
審査が終了したら再度入室するよう指示があり、そこから片付けをはじめます。
その際、会場外でなら仕上がりの写真を撮っても良いと言われましたので、皆さんそれぞれ写真撮影されていました。
そして驚いたのは皆さんの撤収の速さです。
片付けが苦手な私はどんどん退出していく受験者さんたちの姿をみてとても焦りました。
試験が終って放心状態でしたので、持って帰れればそれでいい、という感覚で大雑把に梱包して会場をあとにしました。
合格するために行ったこと
タイム取りと苦手箇所の特定
試験の時間に合わせて練習するのももちろんですが、どの工程に時間がかかっているのか、早いタイミングで特定して、対策を練るのが大切だと思いました。
私は長襦袢が遅いので、補正をいかに早く終わらせるか考え、補正用コットンを割く時間を短縮しようと最初から手のひらサイズにカットされているコットンを導入しました。
持ち物チェック、転換の練習
着付けに練習時間を使いたくなりますが、最初はここを何度も繰り返し練習しました。
もともと不器用なので、どうすれば素早く道具を移動させられるか、どのポジションが1番道具を使いやすいか考えました。
当日のスケジュールをイメージして過ごす
1週間ほど前から、当日を想定して同じ時間に起床、ストレッチ、練習、梱包をしました。
特に2級着付け技能検定はトルソーを使用しますので、どのように荷物をまとめるかは事前に準備しておく方が良いです。
使用不可・減点となった持ち物
私が見聞きしたもので使用不可となった道具などを共有しておきます。(※会場によって違う可能性あり)
- 界切り線が出ている袋帯→界切り線を隠して使うよう指摘されていました
- 紐付きの肌襦袢→使用不可ですが、紐をハサミで切って許可が降りたようです。
- 小さい衣裳敷→特に失格要件ではないですが、スペースの半分ほどしかサイズがなく、トルソーと道具を広げるとそれだけでいっぱいになってしまいます。
受験者の方は衣裳敷の外で待機されていましたが、さすがにそれはどうなのかと注意を受けていました。
今後受験する人に伝えたいこと
当日は練習では起きなかったことが起こります。
私は補正用のガーゼの裁断する位置を間違えて、一瞬頭が真っ白になりました。
当日は必ずなにか起こる、という想定で、何が起こっても前に進む、という練習をしておくと良いと思います。
練習から合格発表まで、約9ヶ月。長かったですし、練習は本当に大変でした。
また、試験に関する情報もあまりなく、わからないことがたくさんありました。
この記事が、今後受験される誰かの役に立てたら嬉しいです。
※本記事は、あくまで筆者の主観であり、結果を保証するものではありません。
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